58 この春、スタートします 【にしゃんた こらむ】
ここ最近、週末になると京都でも反戦のデモが盛んですね。忙しくて参加はできませんが、声が聞こえるといつも見に出かけます。参加している友人も多いから。みんな頑張ってんな~って、心から感激しています。
スリランカでも長い間、民族紛争がありましてね。僕もたくさんの友達を失っているんですわ。そのせいで、戦争を身近に感じます。イラクのニュース映像を見ると、鳥肌が立つんです。
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今週の日曜日、鴨川沿いを歩いていると、三条大橋のあたりで大学時代のツレに偶然出会いまして。反戦のパネルを用意していた。「にしゃんたも行くで!!」って言われたけど、残念、大事な用事が入ってた。それは、木屋町にある旧立誠小学校で開催された「桜祭り」に参加すること。まだ一分咲きやったけどね。
僕にとっての木屋町は、夜の京都の過ごし方を教わった場所。喧嘩をしたり、ナンパしたり、お酒の呑み方も、酔い方も、酔わない方法も、すべてここで習いました。
たくさんのことを僕に教えてくれた木屋町への恩返しがしたい。そう思って最近では、月一回、木屋町夜間パトロールにも参加してるんですわ。
警察官から自治会の人、お店やっている茶髪のお兄ちゃんに、お寺のお坊さん、またまたガーディアン・エンジェルズのメンバーまで、一緒に夜の街を練り歩くんです。何をするわけでもないんやけど、木屋町を本気で愛している人たちがいますってことですわ。
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立誠小学校は四条を300メートルぐらい上がったところの西側にあるんです。見るからに趣のある学校で、歓楽街に囲まれているのに、ここだけ硬派で落ち着いた佇まい。
もともと土佐藩邸の跡地でね。この界隈が明治維新の舞台だっただけに、当時の志士たちの足跡が他にも多く残されています。池田屋跡に海援隊の駐屯所跡。またまた坂本竜馬が暗殺された近江屋の跡まであるんです。僕はもう、興奮しっぱなしですわ。
立誠小学校の卒業生には、近藤正臣さん、中村雁治郎さん、中村玉緒さんらがいます。仲よくしている河原町商店街の人たちも、ここの卒業生やねんって、自慢気に懐かしく語る人がようさんいます。立誠って言う名前の由来は、「立誠而居敬(人に対して親切にして欺かぬこと)」だそうです。素晴らしい人材を社会に送り出してきた学校ですわ。
でも残念ながら、少子化で近所の小学校と合併。いまは廃校です。「桜祭り」は、そんな場所で行われたんです。
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朝早くから出掛けたつもりが、すでに大勢の人たちが集っていた。弁護士の中坊公平さんの姿も。舞妓はんや芸子はんらも、ようさん来てはりました。
この日の僕の衣装は、空手胴着。実は、空手の演舞を披露するために来たんです。実はこの4月から、僕は立誠小学校の施設を借りて、空手道場をスタートさせるんですわ。その名も、『立誠にしゃんた空手道場』。
いま僕は、空手から学んだことを子供たちに伝える時期に来ていると思うんです。空手とは「〈もの〉を持たない」ということです。
世界では、最先端の技術でつくられた兵器を駆使して戦争が行われている。人の命など、大きな存在ではない。子供が泣き崩れたり、手足を吹き飛ばされている映像が、日夜放送されている。こんななかで僕ができること。
それは、人の弱さ、人の強さ、人を大事にすることを、空手を通して伝えること。しかも、こんな素晴らしい場所で教えることができるなんて、気合が違いますわ。
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戦争反対パレードには参加できへんかったけど、僕が考えていることは同じ方向やと信じています。毎週土曜日の4時から、2~3時間は練習してます。みなさん、ぜひおいでください。
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