92 久しぶりに会ったスリランカ人の友人 【にしゃんた こらむ】
僕は知っている範囲でも外国からやってきて飲食の商売を始める人が実に多い。聞くところによると、移民第一世の方々は、言葉の壁などの問題で社会に溶け込めず、単独で始められるエスニック料理店などを経営して生計を立てる傾向が強いようです。
この前の週末僕は、しばらくぶりにスリランカレストランに行って来ました。僕がその店に最後に立ち寄ったのは、5年も前のことでしたが、気が付いたら初めて店に来たときの記憶と重ね合わせていた。最初は、素人丸だしの店長さんも、今ではスリランカ料理屋の立派なプロのシェフ兼経営者となっていました。店内の内装も以前よりはるかに立派になっていて、メニューの品揃えも豊富になっていました。
楽しい食事を堪能しながら久しぶりに会う店長さんとの話に花を咲かせていた。すると向こうの扉から、見たことのない女性がお店に入ってきた。僕と目が合うと、素敵な笑みを浮かべ、軽く会釈をしてくれました。すると次の瞬間、彼女は店長さんに近づいて耳元で何かを囁きだしたのです。何か内密そうな話をしていると察した僕は、2人の邪魔にならないように目の前の食事に集中するふりをして視線を落とした。そして僕はタイミングを見計らって、さりげなく2人の方に視線をもどすと、なんと、なんと、彼女が泣いているのではないですか!
びっくりした僕は、気が付いたら立ち上がって「大丈夫ですか!」と言葉をかけてました。しばらくの沈黙の後、友人が重い口を開いて彼女について話してくれました。泣いていたのは、店長の弟さんの奥さんでした。実は、店長の弟は、ここ二ヶ月刑務所に入れられているらしいのです。
日本にいる外国人は滞在するのにビザがないといけない。しかしこの弟さんは、コックさんとしてのビザはちゃんと持っていました。じゃあ何で捕まったかと言うと、実は彼は、一ヶ月前からスリランカから呼び寄せた奥さんとお子さんに今まで以上に楽な生活をさせてあげようと昼間のコックの以外に夜も工場での仕事をはじめていた。僕はまだ彼はなんで捕まったか見えてきませんでした。
実は、日本で働くとなると、申請した以外の仕事は、資格外活動したとして罪になることが分かったのです。法律の違反であれば仕方がない。でも、目の前で家族のためを思って寝ずに働いて捕まったことが悔しくて泣いている奥さんを見ると、思わず僕はもらい泣きをしてしまいました。
この件でまだ一人者の僕は、人生の先輩から、家族のために、子供のために一家の主のお父さんが、一生懸命に働くことが国境を越えた普遍的な価値観なんだと気づかせていただきました。一生懸命に法まで犯して寝ずに仕事をしている海外からの青年の姿が、日本人でニートなどと言う仕事意欲を失っている80万人を超え急激に増殖している日本若人にいかに写っているのだろうか。
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