つよく、優しく、しなやかに、美しく ・・・「民 際」 と 「共 生・共笑(ともえ)」 な 眼 で 世 界 の 中 の 日 本 に 思 い を は せ て ・・・

にしゃんた× 〔地球のヘソ〕×コラム

今月から、にしゃんたのコラムが掲載される「ほ~むめいどあさひ」。11月1日に配達された朝日新聞京都版に確かに折り込まれていましたっ。その内容をさっそくこのブログでも紹介しちゃいましょう。

(ほ~むめいどあさひ配布地域:京都市、宇治市、亀岡市、城陽市、向日市、長岡京市、八幡市、京田辺市、乙訓郡、久世郡、相楽郡、南丹市、木津川市)

899.JPGのサムネール画像コラム第1回 地球のヘソ 僕と『地球のヘソ』の自己紹介

子供時分にスリランカで生活をしていた僕は、テレビで流れた『おしん』を見て日本の虜になった。物質的な豊かさはないが、日本の人々の義理人情、わびさびのような内面的な輝きに母国中が感動した。

当時無性におしんのいる国にあこがれていた僕の夢を叶えようと父親が家を担保にお金を拵えてくれた。

大金を日本円に替えるとわずかに7万円。そのお金と夢だけを抱えて日本に来た。

来日してまず驚いたことは、世の中が、おしんの時代から大きく変貌していたこと。経済的な発展にカルチャーショックを受けた僕は、学ぶなら経済学だと心に決めた。

時間の経過は早いもので、日本に来てから早くも21年。ひたすら学問を追及したら博士号を与えられて大学の教員になった。外国からやって来て日本の経済発展に驚いた僕が、日本の若者たちに経済を教えている。

現在僕は、潰して駐車場にする予定だった築90歳の町家に住んでいる。使い勝手の悪い我家が、日本と京都を教えてくれる一番の教科書になっている。そこから今の日本を眺めていると、合理性を追求し西洋的な生活様式を手に入れたことと引き換えに「失ったもの」があるように見えて仕方ない。

そう感じるのは僕だけ?僕が恋い焦がれた日本が、そんな国では寂しすぎる。
日本に恋をしてやってくる外国人は少なくない。映画『地球のヘソ』で描かれている京都もとにかく外国人が多い。経済の合理主義に押されぎみで悩んでいる日本の伝統産業の後継者になっている外国人も登場する。僕もタクシー運転手ニンの役で初めての俳優業に挑んでいる。

今だ独身の僕を捕まえて「日本にはもうおしんなんかいない」と周りは笑う。でも、『地球のヘソ』の中にはおしんがいる。それは僕が演じているニン。ニンは、日本人の「失ったもの」を思い出させてくれる存在。それにしても、おしんにあこがれて日本に来て、おしんを演じるようになるとは実に複雑な気持ち。

映画『地球のヘソ』は来年公開予定http://www.chikyunoheso.jp

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